ハイフォンでしか食べられない!?現地の美味しいグルメ10選

皆さんは、ベトナム北部の港町・ハイフォン市を訪れたことはありますか?

近年、ハイフォンは観光だけでなく、フードツアーの目的地としても注目されています。街中には、ローカルフードを提供する小さな露店や市場が広がり、まさに食の宝庫といえる場所です。

ハイフォンの人々は、3食の食事に加えて、軽食を楽しむ文化も根付いているため、いつでも手軽に美味しいものが食べられるのが魅力の一つです。

今回は、そんなハイフォンを訪れたらぜひ味わいたいおすすめのローカルグルメを厳選してご紹介します。

目次

バインダークア (Bánh Đa Cua) – ハイフォンの名物カニスープ麺

概要

バインダークア」は、ハイフォンを訪れるなら一度は食べたい、ベトナム北部を代表する名物料理です。この料理の特徴は、**赤い米麺(バインダー)**と、カニの出汁をふんだんに使った濃厚なスープです。地元の人々だけでなく、観光客にも人気のある一品で、手軽な軽食としても愛されています。

特徴と味わい

  • 米麺の独特な食感: バインダーという赤茶色の米麺は、通常のフォーとは違った柔らかさとコシのある食感が特徴です。見た目もユニークで、色合いが食欲をそそります。
  • 濃厚なカニの出汁: スープには、新鮮なカニの身と甲羅から抽出した出汁が使われており、深みのある海の味わいを楽しむことができます。カニ特有の香りとコクが感じられるのが特徴です。
  • トッピングの豊富さ:
    • エビ豆腐空芯菜、そして揚げ玉ねぎなど、具材がたっぷり。
    • 一部の店では、魚のすり身や豚肉、茹で卵を加えることで、さらにボリュームを出しています。
    • すこしピリ辛なスープが特徴で、食べると体が温まり、じんわりと汗が出るような味わいが楽しめます。

楽しみ方のポイント

  • 香草や調味料で味変: テーブルには、ベトナム料理おなじみの**唐辛子、レモン、魚醤(ヌクマム)**が置かれているので、お好みで味を調整できます。

バインミー・カイ (Bánh Mì Cay) – ハイフォンのスパイシーな小さなバゲット

概要

Bánh Mì Cay(バインミー・カイ)」は、ベトナム北部のハイフォンで生まれた独特のバゲットサンドで、「辛いパン」という意味を持ちます。一般的なバインミーとは違い、細くて小さなバゲットに、ピリッとした味わいの具材が詰まった軽食です。地元の人々からは、「バインミーチョ」(Bánh Mì Chó)=犬の舌を刺激するほど辛いというユーモラスな別名でも呼ばれていますが、実際には犬肉は一切使われていません。

特徴と味わい

  • 細長く小さなバゲット
    バインミー・カイは、通常のバインミーよりも細くて小さなバゲットを使用します。外はカリカリ、中はほんのり柔らかく、軽い食感が特徴です。手のひらに収まるほどのサイズなので、小腹が空いた時にぴったりです。
  • ピリ辛パテが主役
    サンドされているのは、豚レバーのパテと、ほんのり辛いチリソース。この組み合わせがバインミー・カイの最大の特徴で、シンプルながらも深いコクピリッとした刺激を楽しめます。辛さがちょうどよく、辛いもの好きにはたまらない一品です。
  • 追加の具材はシンプル
    バインミー・カイは、具材をシンプルにすることでパテとチリソースの味わいを最大限に引き出します。一般的なバインミーに比べ、野菜や肉類のトッピングはほとんど使われません。

おすすめの楽しみ方

  • 温めて食べるとさらに美味しい
    その場で焼き直したバゲットは香ばしさが増し、中のパテがさらに風味豊かになります。温かい状態で食べるのがベストです。
  • 辛さの調整が可能
    ほとんどの店では、好みに合わせてチリソースの量を調整できます。辛いものが苦手な方は、少なめにしてもらうことも可能です。

バインベオ (Bánh Bèo) – ふんわり蒸しあげた米粉の一品

概要

バインベオ (Bánh Bèo)」は、ベトナム中部や北部で人気の伝統的な米粉料理ですが、ハイフォンでも独自のスタイルで提供されています。名前の「Bèo」は「浮かぶ」という意味があり、小皿やバナナの葉に蒸し上げた米粉がまるで水面に浮かぶように見えることから名付けられました。

特徴と味わい

  • ふんわり軽い米粉生地
    バインベオの生地は、米粉を水で練って蒸し上げたもので、柔らかくふわっとした食感が特徴です。蒸し上がった生地は白く、もちもち感も楽しめます。
  • トッピングの多彩さ
    バインベオには、店舗や地域ごとに異なるトッピングが載せられます。ハイフォンでは、以下のような具材が使われることが多いです:
    • 刻んだ海老のそぼろ
    • 揚げ玉ねぎで香ばしさをプラス
    • ネギ油で風味豊かに仕上げ
    • 豚肉のそぼろ魚のすり身も使用されることがあります。
  • 特製のタレ
    バインベオは、甘さと塩気が絶妙に混じった**ヌクチャム(Nước Chấm)**というベトナムのつけダレで食べるのが定番です。お好みで唐辛子を加えれば、ピリッとした辛さがアクセントになります。

楽しみ方のポイント

  • タレにたっぷり浸して食べる
    小さなバインベオを、スプーンや箸を使ってタレに浸しながら食べるのが一般的なスタイルです。生地のふんわりした食感とタレの味が絶妙にマッチします。
  • 複数の種類を一度に楽しむ
    いくつかの種類のトッピングが提供されることが多いため、一度にさまざまな味を楽しむのも魅力の一つです。

スイジン (Sủi Dìn) – ハイフォンの冬の伝統スイーツ

概要

スイジン (Sủi Dìn)」は、ハイフォンで人気の伝統的なスイーツで、特に寒い冬の季節に親しまれています。この料理は、中国の「タンユエン (汤圆)」というもち米団子に由来しており、ベトナム北部に伝わるスイーツ文化の一部として定着しました。甘いショウガ風味のシロップともちもちの団子の組み合わせが、体を芯から温めてくれます。

特徴と味わい

  • もちもちの米団子
    スイジンの団子は、もち米粉を使って作られ、外側は柔らかく、もっちりとした食感が特徴です。団子の中には、以下のような具材が入ることが一般的です:
    • 黒ごまのペースト
    • ココナッツフレーク
    • 一部の店舗では、ピーナッツあずきを入れるバリエーションもあります。
  • 甘いショウガシロップ
    スイジンは、ショウガを効かせた甘いシロップに浸して提供されます。このシロップはほんのりとした辛みがあり、体を温める効果があります。特に冬の寒い時期には、このスイーツが心も体も温めてくれると評判です。

楽しみ方のポイント

  • 温かいうちに食べる
    もち米団子が冷めると食感が固くなりがちなので、温かい状態で食べるのがおすすめです。
  • ショウガシロップの辛さ調整
    ショウガの風味が強いのが特徴ですが、店舗によっては甘さや辛さを調整してもらうことができます。

ハイフォンの海産料理 – 港町が誇る新鮮な味わい

概要

ハイフォンは、ベトナム北部の港町として、豊富な海産物を楽しめる場所です。近隣のハロン湾から獲れる新鮮な魚介類は、地元の市場やレストランで味わえます。シンプルな調理法から贅沢な海鮮鍋まで、多彩な料理が楽しめるのが特徴で、観光客や地元の人々に愛されています。

代表的な海産料理

  1. 海鮮鍋(Lẩu Hải Sản)
  • 概要: 新鮮なエビ、カニ、イカ、貝などをたっぷり使った海鮮鍋。
  • 特徴: トマトやハーブを使った酸味の効いたスープで煮込み、寒い季節に特に人気があります。
  • 楽しみ方: 野菜や麺も一緒に煮込むことで、具材の旨味がスープ全体に広がります。
  1. 蒸しカニ(Cua Hấp)
  • 概要: ハイフォンのカニは特に質が高く、シンプルな蒸し料理が定番。
  • 特徴: カニの甘みをそのまま楽しめる一品で、ライムや塩をつけて食べます。
  • おすすめポイント: 現地では特大サイズのカニも手頃な価格で楽しめます。
  1. ホンチャオ(Hàu Nướng) – 焼き牡蠣
  • 概要: 新鮮な牡蠣を殻ごと焼き、チーズやピーナッツソースで味付けする贅沢な一品。
  • 特徴: 海の香りと濃厚なチーズの相性が抜群で、お酒とのペアリングも楽しめます。
  1. 揚げエビ(Tôm Chiên)
  • 概要: 新鮮なエビをカラッと揚げた料理で、シンプルな味付けが特徴。
  • 特徴: 外はサクサク、中はぷりぷりの食感が楽しめます。レモングラスや唐辛子で香りづけされることもあります。
  1. 貝類のスパイシー炒め(Sò Xào Cay)
  • 概要: 貝類をにんにくや唐辛子でスパイシーに炒めた料理。
  • 特徴: ピリッと辛く、ビールのお供として地元の人々に愛されている一品です。

楽しみ方のポイント

  • 食材を選べるレストラン: 多くのレストランでは、水槽から魚やエビを選んで、その場で調理してもらうことができます。新鮮な食材を目の前で選ぶ楽しみも味わえます。
  • ヌクマム(魚醤)で風味をプラス: ベトナムの海産料理には、ヌクマム(魚醤)が欠かせません。レモンや唐辛子と合わせたディップソースで、さらに美味しくいただけます。

Trà Hoa Cúc (菊花茶) – 心と体を癒すベトナムの伝統茶

概要

Trà Hoa Cúc(菊花茶)」は、ベトナムで古くから親しまれている伝統的なハーブティーの一つです。乾燥させた菊の花をお湯で煮出して作られるこのお茶は、ほんのり甘く、爽やかな香りが特徴です。特に、リラックス効果や体調を整えるために飲まれることが多く、ベトナムの家庭やカフェでも一般的に楽しまれています。

特徴と味わい

  • 花の優しい香り
    菊花茶は、口に含むとふんわりと花の優しい香りが広がり、心を落ち着かせてくれます。特に、疲れた日やストレスを感じたときに最適なお茶です。
  • ほのかな甘み
    砂糖やはちみつを加えなくても、菊の花そのものにほんのりした自然の甘みが含まれています。はちみつを加えると、さらに深いコクが楽しめます。
  • 冷温両方で楽しめる
    菊花茶は、ホットでもアイスでも美味しく楽しめます。夏には冷やして爽やかなアイスティーとして、冬には温かいお茶として体を温めるのにぴったりです。

効果・効能

  • リラックス効果: 菊花の香りには鎮静作用があり、ストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。
  • 消化促進: 食後に飲むと、胃腸の働きを助け、消化を促進するとされています。
  • 目の疲れの改善: ベトナムでは、目の疲れやかすみ目を和らげるために菊花茶が好まれています。パソコンやスマホを長時間使う現代人にもおすすめです。
  • デトックス効果: 菊花茶は、体内の毒素を排出する作用があると言われ、デトックス効果が期待されます。

ココナッツミルクコーヒー (Cà Phê Cốt Dừa) – ベトナム発のトロピカルコーヒー

概要

Cà Phê Cốt Dừa(ココナッツミルクコーヒー)」は、ベトナムならではのコーヒーとココナッツミルクを融合させたユニークなドリンクです。特に南部のホーチミンや中部のダナンで人気が高く、トロピカルな風味が楽しめますが、ハイフォンをはじめ全国のカフェで味わうことができます。甘くて濃厚なココナッツミルクと、ベトナムコーヒーの深い味わいが絶妙にマッチし、暑い日には欠かせない一杯です。

特徴と味わい

  • ココナッツミルクの甘さ
    たっぷりのココナッツミルクが使われており、まろやかでコクのある甘さが楽しめます。濃厚なミルク感と、ほんのり感じるココナッツの香りが南国の雰囲気を演出します。
  • ベトナムコーヒーの濃厚な味
    ベトナム特有のロブスタ種のコーヒーを使用しており、香りが強く、苦味がしっかりしています。このビターな味と、甘いココナッツミルクが絶妙なバランスで融合します。
  • クリーミーな泡
    多くの店では、ココナッツミルクを凍らせてブレンダーで泡立て、クリーミーなフラッペ状にして提供します。この冷たいクリームが、暑い日にぴったりです。

楽しみ方のポイント

  • よく混ぜて飲む: 最初は層になったままでも、飲む前によく混ぜると、コーヒーとココナッツミルクの風味が一体となり、バランスの良い味わいを楽しめます。
  • 甘さの調整: 甘さ控えめが好きな方は、コンデンスミルクを減らすか、無糖のココナッツミルクを使うと良いでしょう。
  • 夏のリフレッシュに最適: 暑い日に、冷たいココナッツミルクコーヒーはリフレッシュ効果抜群。ビーチや公園でのピクニックのお供にもぴったりです。

Bánh Đúc Tàu – ハイフォンのユニークな軽食

概要

Bánh Đúc Tàu(バインドゥックタウ)」は、ハイフォンの屋台で人気の伝統的な軽食で、中国文化の影響を受けた料理です。「Bánh Đúc」は、米粉を使った柔らかい餅のような食べ物で、「Tàu」は「中国」を意味します。この料理は、ベトナムと中国の食文化が融合した独特の味わいが楽しめる一品です。

特徴と味わい

  • もちっとした米粉生地
    バインドゥックは、米粉と水を練り、蒸して作られた生地で、柔らかくもちもちした食感が特徴です。ほんのりとした甘みと米の風味を感じることができます。
  • 具材のバリエーション
    ハイフォンのバインドゥックタウは、甘いものではなく塩気のある具材を使っているのが特徴。典型的な具材には以下のようなものがあります:
  • 揚げ豆腐: 外はカリカリ、中はふわっとした食感。
  • 漬物: 大根やにんじんの甘酢漬けが、料理に爽やかな酸味を加えます。
  • エビや豚肉の炒め物: 旨味たっぷりのエビや豚肉が米粉の生地とよく合います。
  • 甘辛いヌクチャムソース
    料理全体にかけられるのが、ヌクチャム(魚醤ベースの甘辛タレ)です。このタレが具材と生地をまとめ上げ、味に深みを与えます。

楽しみ方のポイント

  • 熱々の状態で食べる
    出来たてのバインドゥックタウは、生地がふわっと柔らかく、タレがよく絡みます。冷める前に食べるのがベストです。
  • 具材を混ぜて楽しむ
    米粉の生地、漬物、揚げ豆腐、エビや豚肉をタレとよく混ぜて食べると、それぞれの風味が一体となり、より美味しくなります。

チャオカイ(Cháo Cay ) – ハイフォンのスパイシーなお粥

概要

Cháo Cay(チャオカイ)」は、ハイフォンで人気の辛いお粥で、寒い日や食欲を刺激したいときにぴったりの一品です。魚介や肉の旨味に、唐辛子が効いたピリ辛スープが特徴で、体を芯から温めてくれます。

特徴と味わい

  • ピリッとした辛味が特徴
    唐辛子やチリソースをふんだんに使い、強めの辛さが特徴です。辛さの中に、米と具材の旨味が溶け込んでいます。
  • 具材のバリエーション
    米を煮込んだお粥に、以下の具材がよく使われます:
    • 豚肉のそぼろ
    • エビやイカなどの魚介類
    • ネギや香草がトッピングされ、風味を引き立てます。
  • ヌクマム(魚醤)の旨味
    ベトナムの魚醤「ヌクマム」が味の決め手となり、複雑なコクを楽しめます。

楽しみ方のポイント

  • 辛さ調整が可能
    お店によって辛さの調整ができるため、チリソースを少なめにしてもらうことも可能です。
  • 温かいうちに食べる
    熱々の状態で食べることで、体がポカポカと温まり、満足感が増します。

チャオコアイ(Cháo Khoai )– サツマイモ入りの優しい甘さのお粥

概要

Cháo Khoai(チャオコアイ)」は、サツマイモが入った甘いお粥で、ハイフォンを代表するユニークな軽食です。ほんのり甘いサツマイモの味が、疲れた体を癒し、朝食やおやつとして地元の人々に愛されています。

特徴と味わい

  • サツマイモの自然な甘さ
    サツマイモのほっこりとした甘さが、シンプルなお粥に溶け込み、優しい味わいを生み出します。
  • ココナッツミルクのアクセント
    一部の店舗では、ココナッツミルクを加えて、より濃厚でデザート感覚の仕上がりにすることもあります。
  • ピーナッツやごまのトッピング
    お好みでピーナッツやごまをトッピングすることで、香ばしさと食感のアクセントが楽しめます。

楽しみ方のポイント

  • 温かい状態で食べる
    熱々の状態で食べると、サツマイモの甘みが引き立ち、より美味しく楽しめます。
  • 甘さの調整も可能
    砂糖やココナッツミルクの量を調整して、自分好みの甘さにするのもおすすめです。

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